2011年7月
7/24(日)のセミナーについて
キネシオテーピング講座の6回目で靱帯や椎間板、神経、横隔膜などに対してのテーピングを習得しました。
今回は右臀部の痛みの意外な原因についてお話します。(下図は正面から見たものです)

①運動不足により汚れた血液が集まったり、お酒の飲みすぎなどにより肝臓が腫れると、すぐ上の横隔膜を持ち上げます。
②横隔膜は腰の骨にもくっついているので、腰の骨を引っ張ります。
③腰の骨から股関節にくっついている筋肉も引っ張られ、右の股関節が内側に捻れます(③’)。
④右の股関節から骨盤の真ん中にある仙骨についている筋肉が引っ張られ、その下を通る坐骨神経を圧迫し
右の臀部に痛みが出ます。
これに対して、臀部の筋肉だけをいくら治療しても良くなりません。
この場合は右の肋骨に対してのテーピングが効果的です。
このような診方も出来る様になりました。
椎間板ヘルニアについて
前回椎間板について説明しましたので、今回はそれに関連して椎間板ヘルニアについて説明します。
ヘルニアとは体内の臓器などが本来あるべき部位から脱出した状態をいいます。
椎間板ヘルニアは髄核(ずいかく)が線維輪(せんいりん)を突き破って飛び出した状態です。(下図)

線維輪の外側の2枚には痛みを感じる神経があるので、そこの痛みはもちろん
飛び出した髄核が神経に当たれば神経症状(神経痛、しびれ、知覚異常、脱力など)
が起こります。
椎間板が厚い首と腰の下部で起こりやすく、首で起こると軽度なら首や肩、肩甲骨内側の
コリや張り、痛み、ひどくなると腕や手指の重だるさ、痛み、しびれ、力が入らないなど、
腰で起こると軽度なら腰や臀部のコリや張り、痛み、ひどくなると足の重だるさ、痛み、しびれ
力が入らないなどの症状が出てきます。
特徴的なのは、朝起床時の痛み、せきやくしゃみがひびく、前に曲げると痛むが後に反ると楽なことです。
これらは診断の際の有力な手掛りになります。
次にどのようにして起こるかですが、よくあるのは重いものを持ち上げた時、イスから立ち上がった時
朝ベッドやふとんから起き上がった時や顔や頭を洗っている時またはくしゃみをした時などです。
これらに共通するのは曲げる動作で、この時椎間板は前面がつぶされ髄核が後に押し出されます。(下図)

背骨の前後は強力な靱帯が覆っていますが、後は神経の通り道があるのでそこから飛び出します。
年齢が若い時は筋力があり患部を支えられるので、コリや張りを感じる程度であったり
痛みが出ても休ませたら自然と痛くなくなることが多いですが、加齢と共に筋力が落ち
椎間板の水分が減ると患部を支えられなくなり、前出の症状が出てきます。
東京都では年間約1000人が椎間板ヘルニアの手術を受けているそうです。
手術では飛び出した部分を切除するだけなので再発が多いです。
当院では椎間板に負担を掛けている原因を見つけそこを治療し、尚且つ
飛び出してしまった髄核を元の正常な状態に戻すマッケンジーエクササイズを行っています。
これは後に反ることによって、椎間板の前方を広げて髄核を押し戻す治療法です。(下図)

椎間板ヘルニアは適切な診断と治療でちゃんと治ります。
気になったら相談してください。
椎間板について
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※図1は横から見た背骨を簡略化したもので、図2は椎間板を輪切りにして上から見たものです。
椎間板は背骨の骨(椎骨)と骨をつないでいて(図1)、衝撃を吸収し圧力を分散するクッションの役目と
運動の際動きを滑らかにする役目をしています。
その為、大きな可動性をもつ首や腰では厚く、胸部では薄くなっています。
椎間板は豊富な水分を含むゼリー状物質で出来ていて、中心に球状の髄核(ずいかく)があり
その周りを線維輪(せんいりん)と呼ばれるうすい膜が、たまねぎの皮のように何層も重なり合っています(図2)。
椎間板に含まれる水分は、誕生時最高88%で30代では75%にまで減少し、老齢化に従い70%まで減少します。
これが加齢と共に身長が低くなる一因です。
日中立っていたり座っていたりすると、頭の重さや重力が加わるため椎間板に含まれる水分は押し出されて拡散します。
しかし、夜横になって寝ると椎間板は頭の重さや重力から開放されるため、拡散してしまった水分を再吸収します。
その為、起床時が一番椎間板に含まれる水分が多くなります。
朝と夜の身長差はこれが原因です。












